いつ日本にイスラムは伝えられた?


日本ではイスラム教の存在は奈良時代、唐に留学した僧侶の間で知られていました。日本にイスラム教徒が来たのは安土桃山時代、中国やアラブからイスラム商人が京都や堺に滞在していたと言われています。また東南アジアなどと交易していた堺の商人にも現地でイスラム教徒になった者も居たと言われています。しかし、江戸時代に入ると日本は鎖国をし、イスラムはこの国で消滅しました。ところが、明治時代末期から日本人初のイスラム教徒であり、日本人初のハッジ(メッカ巡礼者)山岡光太郎という人が今から約100年前にインドのムンバイのマスジドでイスラムに改宗しました。改宗後、彼はメッカ巡礼を果たし、帰国後 日本にイスラムを紹介します。大正時代に入るとソビエト革命を逃れて来たトルコタタール人らが日本に亡命、当時の日本政府は彼らを受け入れました。神戸、名古屋、横浜、東京には明治末期からイスラム教徒の貿易商が移り住み、昭和に入るとモスクの必要性を感じた彼らは1929年に日本初の名古屋モスク(第二次大戦で焼失)が建立され、1935年にはインド、パキスタン、トルコタタール人らが中心となり現存する日本最古のモスク、神戸モスクが建立、1937年には当時の日本政府の寄附によって建立された初代東京モスクが建立されました。
戦後は中国や東南アジアでイスラムに改宗した日本人らが帰国し、イスラム文献の翻訳に貢献、80年代からは日本に多くのイスラム諸国出身者が来日し、90年代から各地にモスクが建立されるようになりました。